どこかにそこに

大好きな作家小川よう子の新刊

『いつも彼らはどこかに』

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八編の物語

動物と人間の意外な係わり方そしてその存在の意味するもの

一編を二度三度 読み返さずにはいられない

しんと静まり返った部屋でページをめくる音の心地よさ

手元の灯りが浮き出すのは現実からほんの少しスライドした世界

あ・・・君 いたのね

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絵力

待ちに待った一冊が届いた

安野光雅氏によるシリーズ旅の絵本Ⅷは日本編

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本棚には今までの全巻が揃っている

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一人の若者が船で海を渡り馬に乗ってその国を旅して周る

この本の魅力は言葉のないところにある

それぞれの場面に安野流のからくりやサプライズが満載だ

1926年生まれの氏の力作には出身地である島根県津和野市のなつかしい風景や

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氏自身が旅先で出会った光景 時にはなつかしい映画や童話の一場面など

生き生きとした人々の日常が画面いっぱいに繰り広げられる

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このページの中央に立つ松が震災で残った陸前高田市の一本松だということを

巻末の解説で知った

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「これから先の日本が、幸せな国でありますように、願わずにはいられません」

平和を祈る氏のメッセージの締めくくりの一行だ

故井上ひさし氏のこの言葉が

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この本にぴったり当てはまるような気がする

繰り返しページをめくってはそこに込められた

真実 憂い 驚き 笑い

見つけてはうなづく またひとつそしてまたひとつ

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旅の絵本の旅

とうとう揃った

安野光政『旅の絵本』シリーズ全七巻(改訂版を入れると+1)

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何度ページを開いても新しい発見があるこのシリーズは生涯の宝物だ

第七巻は中国編

に注文したらなぜかこれだけ入荷まで三週間とのこと

キャンセルしてで検索したら在庫ありでスムースに次の日到着

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第八巻目となる日本編のページをめくる日が待ち遠しい

便利さに麻痺した今の時代に対する作者のメッセージが

読者にじんわりと届くこのシリーズ

多くの人に手に取ってもらいたい

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二十年以上使わずに大切にしているクリスマスカードがある

アムネスティ・インターナショナルの活動支援として画家安野光政氏が描いたもの

全部で八枚

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繊細で

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どこかなつかしいその絵は

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やさしさと生命力に溢れている

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とりわけ絵本作家としての作品には想像力と好奇心を掻き立てられる

学校

『ABCの本』

副題は へそまがりのアルファベット

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私が一番好きなFのページ

Firemen with Fire-engine number Five

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不思議なFから生まれるFのなんと愉快なこと

そしてこれは最近ネットの古本屋さんで見つけた旅の絵本シリーズⅡ

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全部で8巻あるこのシリーズの主人公はこのとんがり帽子の人

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世界の国々を旅して周る

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この巻はヨーロッパ

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よく見るとあちこちに時限を越えた場面が点在している

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文字のない本だからこそ何度開いても新しい発見が待っている

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寝る前に時々ページをめくる

私の安眠のお守りが

もうすぐ全巻揃うよ~~!!

蝶情現象

数年前に読んだ本をまた読み返してみる

生と死の考察にその生涯をかけた精神科医キューブラー・ロスの自伝

そこに以前とは違う何かを見いだせそうな気がしてならなかった

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500ページ以上に及ぶ内容の中で特に印象に残ったことのひとつに

第二時世界大戦後にロス博士が訪れたドイツのマイダネック収容所でのことがある

五段になった木製の狭い寝棚のあちこちに描かれていた無数の蝶

後にその蝶の意味するもの それが死を間近にした人々が

いつの日か自由の身になるのだという究極のメッセージだったことがわかる

絶望的な境遇にあった人々の希望の証ともいえるその蝶が深く私の心に刻まれた

そしてある場面をも思い出した

私の好きな映画 『パッチ・アダムス』 の一場面

主人公が夢を打ち砕かれすべてを諦めかけた時 どこからか舞い降りてきた蝶

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そこでもう一度夢に向おうと思いを新たにする

そしてある朝

庭仕事をしていた私の目の前に一羽の蝶がユスラウメの葉に止まった

カメラを急いで構え何度もシャッターを切った

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いつもなら瞬く間に飛んで行くはずの蝶がこの時ばかりはじっと動こうとしなかった

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夢中で撮ったその写真をパソコンの画面で目にした時

この一連の蝶にまつわる出来事にハッとした

と同時に数年間ベッドで寝たきりだった母の姿が浮かび上がってきた

そして庭に舞い降りたあの蝶が母の私へ託したメッセージの遣いではないのかと

『私は大丈夫 もうとても自由になったのだから 心配しなくて大丈夫』

後ろばかり振り返りなかなか前に進むことのできない私への

母の愛情溢れるサインであり エールでもあるのだと

そう信じて疑うことのない自分自身が今ここにある

読んで観る

原作を上回る映画は稀だとよく言われるが

三浦しをんのこの一冊

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映画化された時は期待感を持たず観に行ったのだが

予想的中

読むと観るとの格差を思い知らされた

が だからといってすべてがそうとは限らない

大分前に買ってアマゾンの箱の中で眠っていたこの一冊

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それぞれの登場人物の個性に引き込まれあっという間に読み終えた

その数日後偶然にもテレビで放映され録画したのだが

もしやまた前のような結果に・・・

とおもいきや

結論から言えば原作に勝るとも劣らない出来だと感じた

読みながら想像していた登場人物達に抱いたイメージと

実際に画面に登場する役者のイメージがぴったりそのままだったことに驚いた

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原作にほど良く忠実で細かな部分は要所要所のセリフにさらりと収められている

映像でしか表現できない事を最大限に生かす脚本と演出は見事だ

ひたむきでお茶目なヒロイン役は何と言っても

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この女優の右に出るものはいない

食事

そしてお客を惹きつけるきっかけともなったあの焼きたてのシナモンロール

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大分前に日本中でブームを巻き起こしたのはこの映画のせいだったのかな

そうだとしたらかなり遅れている私

和食

梅・鮭・おかかのおにぎりにまつわるエピソード

そして異文化の食が少しずつ受け入れられていく様子

あくまでもレストランではなく食堂にこだわるヒロインの心意気が共感を呼ぶ

私にしては珍しく一度では飽き足らず三日連続で観てしまった

原作を読んでいなかったらここまでのめり込むことはなかったかもしれない

さて 四日目に突入といくかな

 

<追記>

『かもめ食堂』がまだという方はまず本を読むことをお勧めします

日本かぶれの青年トンミ・ヒルトネンが豚身・昼斗念なら

友のヨハネス・ブライトナーは夜波音守・輝人

いい!かもめ

ひらめき

実在するかもめ食堂のサイトはこちら

http://www.kahvilasuomi.fi/english.html

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