火の獲り

2012年 P.m5:00

やはり無理は禁物だよな・・・が

p.m5:30

まてよ・・・無理も金物ってこともありか？

そこからいつも通りの急展開

バタバタと支度をし雪の舞う凍結道路をオレンジ色のジェットコースターは

一路陸前高田へ

約二時間後

まずは新仮設に移転したジャズタイム・ジョニーへ

なかなかいい雰囲気

ここまでの道のりを考えると的確な表現ではないかもしれないけれど

まずはよかった

　　

振り回されどおしのこちらの方は少々お疲れの様子

すまん　絶えるのじゃ犬

特製たらこスパゲティ・お好み焼き・芋の子汁で生き返る

そしてそこから第二地点へ

真っ暗な旧市街地の上り坂になんとか迷わず到達

光照寺を訪れるのは今年三月の花祭りライブ以来

道案内のぼんぼりが参道をほんのり照らす

駐車場から寺に向う

月明かりとライトアップのコラボレーションに目を奪われる

火入れ式まではまだまだ時間があり本堂横の無量閣で休憩をとらせていただく

ボランティアの人達が寝泊まりするロフトに上がり

ごろ寝

かとおもいきや

いきなり綱渡りなどしているうちに時は過ぎ

境内の中庭に下りていくとすでに行事が始まっていた

カッカと燃え上がる炎

去年３１日の本堂ライブを思い起こす

雑念を取り払うようなその勢いが再び私をこの地に立たせてくれたのだ

しっかり目に焼きつけよう

パチパチとはじけ舞う火の粉の音を耳に刻もう

ジャズもいつしか黄金に輝き

刻々と迫る年明け

かの掃き地蔵様も静かにその時を待つ

いよいよだ

御住職がひとつ鐘を撞く

続いて修行僧が撞く

そして一般参拝客へと続く

sakautaもひと撞き

無心にして・・・シャッタースピードなど考えるでないぞよ・・・なる言い訳

炎は更に空を切り

繰り返す鐘の音とともに

夜は更け

年から年へのバトンタッチ

パパ～ン

目に映るもの

すべてが荘厳さを増す

この場所に居るからこその感慨

御住職の読経の中

この夜の賜物をありがたく胸に抱き帰路に着く

いただいたおみくじは大吉

それはそれとして自身の余力に賭ける一年を目指すとしよう

そして一夜明けた我が家の窓から望む空は高く澄み切っている

始まったか　ついに

2013